【買取のプロが教える】生前整理で大切な物を売るときの考え方、注意点、手順、買取業者の選び方

テレビ、新聞、雑誌などで「生前整理」や「終活」が特集されているのをみて、実際に自分の身の回りの物を整理しはじめたものの、どうやって処分すればいいのか悩んでいるのはあなただけではありません。

  • ・生前整理で処分したい物があるけどどうしたらいいのか
  • ・売れるとは思うけど実際にいくらなのか
  • ・買取してほしいけどどの業者がいいか分からない

こんな悩みや疑問をもった方に向けた記事です。

この記事で紹介する生前整理であなたの大切な物を売るときの考え方や注意点を理解し、手順に沿って進めれば、誰でも簡単に、しかも損することなく整理がどんどん進みます。

なぜなら、この記事のなかで徹底解説するのは、私が買取・査定の現場でさまざまなお客様からの悩みの相談を受けた経験から、整理の手順を体系化し、最短で悩みを解決できるノウハウをまとめているからです。

実際に、私の70代の母親も生前整理をしていましたが、私のアドバイスで劇的に整理が進みました。

そこでこの記事では、まず生前整理の大事な考え方を踏まえた上で、売却するときの具体的な注意点、そしてどういった売り方があるのか、実際に売却はどういった手順で進めればいいのかについて詳しく解説します。

最後まで読み終えると、これから整理で出てきた物があっても悩むことはなくなるでしょう。

目次

手軽に損なく売却する方法

まず結論から言えば、生前整理で処分したいものを「手軽に損なく売却する方法」は、「複数の業者で相見積もりをしてから売る」です。

なぜなら、自分で購入したものだとすれば、「買ったときの値段」は分かりますが、リユース市場での「相場」はなかなか分からないからです。相場が分からなければ、提示された買取価格が適正なのかどうかも判断できません。

また相見積もりすることで、適正価格を把握し、できるだけ高く売るための交渉が可能になります。

ただし、実際にどんなことに注意すればいいのか、不安なこと、どんな業者がおすすめなのかなど、分からないことがありますよね。

さらに具体的に解説します。

生前整理の考え方

「生前整理」とは、自分の所有物や財産を生きているうちに片付けることを意味します。

高齢化社会になるにつれて、遺族による遺品の整理の負担の重さが問題となり、負担軽減のために生きているうちに自分の物は自分で整理しておこうという考えが広まりました。「断捨離」という単に整理する、物を処分するだけでなく、同時に生活も豊かにするという考え方もあります。生前整理のなかに、「断捨離」の考えも踏まえて行なうと良いでしょう。

「終活」は自分の持ち物の整理だけでなく、葬儀やお墓の準備、持家や土地はどうするのか等について、自分の人生の終わりと向き合っていくための総合的な活動です。

「生前整理」は、そのなかでもとくに多くの労力と時間のかかる作業です。

自分の大切な物を売るときの注意点

自分の持物で、大切なものであればあるほど購入した金額を覚えているかもしれません。あるいは当時の領収書も一緒にとってあるかもしれませんね。

遺品の整理であれば、家族とはいえ他人の持物なのでそもそも購入金額が不明の場合があります。また分かったとしてもあまり気にしないご遺族もいらっしゃいます。

これが自分の愛着のある持物だとどうでしょう。買ったとき高かった、大切にしてきた、価値が上がると聞いて買った…などいろいろな気持ちが入り込みます。

それは当然のことで全く問題なのですが、いざ売却しようと思ったときに、注意するべきは、一度「購入金額は忘れよう」ということです。

もちろんある程度の金額で購入したものであれば、まったくの無価値になることは考えにくいです。とはいえ、時期にもよりますが、購入当時と現在の日本の経済状況や流行・趣味趣向が大きく変化しているため、基本的には金額は大きく下がると言えるでしょう。

そのため購入時に高かったと感じたものでも、現在の相場環境で考慮すると、期待する査定金額にはならないという場合があります。

あなたが持っている価値観と現在の相場とが乖離しているため、不幸なことが起こるわけです。そこで、あらかじめ購入金額は忘れ、偏見のない態度で売却に望むことが注意点です。

リユース市場、経済、相場の変化について詳しく知りたい方は、こちらの「【売却時の注意点】美術品取引価格が最盛期から大きく下落した原因」をご参照ください。

どのような売り方があるのか

では購入金額を忘れて、「いざ売ろう」となってもどうやって売却すればよいのでしょうか。

売却方法には大きく3つあります。

① 買取業者を利用する。
② フリマアプリやネットオークションに自分で出品する。
③ 公開型のアートオークションに出品する。

結論としては、①番の買取業者を利用するのがおすすめです。

というのも、手軽でかつ納得のいく金額での売却を期待できるからです。出張買取であれば、荷物を運ぶ必要も、発送する必要もありません。

②番目のフリマやネットオークションは、自分で時間をかけて少しずつ売りたいという方には向いている方法ですが、やや手間がかかります。

売れる相場を調べて、撮影、採寸、出品のためのデータ作成、質問等があればその対応、発送が主な作業です。売ろうと思っている物の相場が分かっていて、時間と手間をかけても問題ないという人の場合はフリマやネットオークションを使ってみるのも良いでしょう。

③の公開型のオークションは、毎日オークションやシンワオークション等の本格的なオークションのことです。

数十万〜数百万といったある程度の単価のある物の場合は、検討してみても良いでしょう。有名な作家の作品など、美術品の売却には向いています。ただし入金までに時間がかかるのと手数料が高めであるという点がデメリットです。

①の買取業者に依頼する、買取業者で相見積もりをとるメリットは売却の金額だけではありません。近年の買取業者の多くが、不要品処分、不要品換金のニーズ以外の悩みも解決できるような体制を整えている点です。フリマアプリや美術品を専門に扱うオークションでは解決できない問題です。

たとえば買い取れなかった不要品やゴミの処分に関しては提携会社を紹介してもらえますし、不動産についての悩みがあれば相談してみましょう。提携の不動産業者があるので、見積もりのみ、売却したい、引越したい、リフォームしたいなどの悩みも一括で解決できるからです。

この3つの方法のメリット・デメリットなどは「骨董品・美術品の売却方法3選:買取・オークションハウス・フリマアプリ」で詳しく解説してあるので、気になる方は読んでください。

買取業者に依頼する場合は相見積もりが基本

相見積もりのメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット

最大のメリットは、「相場や適正価格が分かる」、なにより比較することで「少しでも高く売ることができる」という点です。そして買取業者のほとんどが無料で査定をしてくれるので費用はかかりません。

またLINEやメールでの無料査定に対応しているため、実物を見てもらわなくとも査定してもらえるということもメリットです。

対象となる品物の相場が分からない場合、1社の見積もりだけでは出された査定金額が適正かどうかわかりません。

そこで、相場を知るためにも、そして適正価格で売却するためにも、相見積もりはかなり有効な手段と言えます。時間や手間との兼ね合いになりますが、大切な物の場合、2〜3社に金額を聞いて見るのが良いでしょう。

デメリット

最大のデメリットとしては、複数の業者に問い合わせる時間と労力がかかる点です。

当然複数から選ぶので「業者の選定に時間がかかる」、「それぞれの業者とのやり取りに時間がかかる」という点はあらかじめ覚悟する必要があります。

LINEやメールで査定してもらうにしても、写真の撮影は不可欠です。また回答にかんしても概算はだせても写真では正確な値段は難しいとか、現物次第と言われることもしばしばです。

また、特に同じような金額だった場合、最終的にどこの業者にお願いするかも迷ってしまいます。実物を査定してもらうためには、出張で自宅に来てもらうか、店舗に持ち込むなどする必要があります。

相見積もり時の金額差

相見積もりのメリットとデメリットを踏まえて、なぜ金額の差がでるのかを考えてみましょう。

実際に各社が自社のサイトに掲載しているように、買取業者によって価格差が生じるのは当たり前で、品物によってはかなりの差になる場合があります。

この価格差は、販売先の違い、広告費、その他の経費削減の方法など様々な要素で決まります。査定金額と直結するのが、買取後の販売先・販売予定金額の差です。というのもよほど小規模の業者でなければ、現場の査定員はあまり広告費や経費を考えないからです。

アメリカや中国など海外で売るのか、小売店鋪やネット販売で一般消費者に売るのか、業者に卸すのかなどで、その販売金額や経費は大きく異なります。

つまり販売予定金額が高ければ高いほど、買取金額も高くなるのです。みなさんは相見積もりをすれば、高く買い取りしてくれる業者をみつけられるでしょう。

生前整理で失敗しない方法

生前整理で処分したいものを手軽に損なく売却する方法は、「複数の業者で相見積もりをしてから売る」です。

なぜなら、自分で購入したものだとすれば、「買ったときの値段」は分かりますが、リユース市場での「相場」はなかなか分からないからです。相場が分からなければ、提示された買取価格が適正なのかどうかも判断できません。また相見積もりすることで、適正価格を把握し、できるだけ高く売るための交渉が可能になります。

まとめ

この記事では、生前整理であなたの大切な物を売却しようと思ったときにどうすれば良いのかについて解説してきました。

結論としては、

複数の業者で相見積もりをする

が手軽で損をしない方法でした。

リユースの相場が分かり、高く売ることができるからです。

これ売れるかな、売りたいけど迷っている…など依頼してから、査定員と相談し、金額だけ聞いてじっくり考えても良いでしょう。

もちろん査定だけでも問題ありません。断って大丈夫です。クーリングオフ制度があるので一定期間以内であれば返却してもらえます。

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この記事を書いた人

【経歴】
大学で歴史や哲学を専攻
美術品・骨董品・古美術の業界で20年

【実務】
・一般顧客からの買取(主に出張買取や店舗での買取)
・美術品時価評価書の作成
・業者オークションでの仕入
・ギャラリーでの販売
・小規模の買取店などに美術品の鑑定方法や査定方法の指導
・買取業者・整理業者に対するLINEを使ったリアルタイム査定

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