- 生前整理をしてみて売りたい品物が出てきたけどどうすれば…
- 買取店にお願いするか、自分でヤフオクやメルカリで売るのかどちらがいいのか…
- 結局のところ買取とフリマアプリはどっちが高いの?
整理を進めようとするときに、遺品や自分の持物を「売却」するという選択肢があります。
とはいえ、特に骨董品・美術品を売りたいときに、どういった方法が一番良いのか、損しないのか、自分にあっているのか…などは分かりにくいのが実際のところです。そのため買取業者に依頼するのか、プリマアプリを使うのか、悩んでいる人はたくさんいます。
実は、この記事で紹介するおすすめの売却方法を実践すると、誰でも簡単に骨董品・美術品を損すること無く、適正価格で売却することができます。場合によっては思わぬ高額になることもあるでしょう。
なぜなら、私も父の遺品整理のときに実践して、簡単に高く売却することができたからです。
この記事を読み終えると、買取業者に依頼するのか、フリマアプリを使うのか、売却方法に迷うことなく、整理をどんどん進めることができるようになります。
おすすめの方法
では実際のところおすすめの方法は何なのか、高く売れる方法は何か?
こんな疑問に対する回答を結論から言うと、「特に骨董品・美術品に関しては、買取業者に依頼するのがおすすめ」です。
ただし、ただ買取とは言っても近所にあるリサイクルショップはおすすめできません。というのもリサイクルショップの場合は、美術品・骨董品に精通した査定員がいないか、バックオフィスに査定の体制が整っていないからです。
とはいえ、業者が良いとは言っても「業者は利益を出す金額になるから安い」「業者だと買いたたかれるイメージがある」「メルカリとかヤフオクのほうが高く売れるのでは?」という考え方もあるでしょう。
たしかに、この考え方自体は間違いとは言い切れませんが、とはいえ、フリマアプリには意外な落とし穴があるので注意が必要です。
買取がおすすめな理由
それでは、なぜ業者に買取してもらうほうがおすすめなのでしょうか。
その理由を完結に言えば、骨董品や美術品をフリマアプリに出品するのはリスクがあるからです。
さらに細かく考えていきましょう。
業者が仕入れている
骨董品や美術品をフリマアプリに出品した場合のことを考えてみます。
メルカリなどのフリマアプリはよく個人間の取引と言われています。
たしかに個人間取引のように見えますし、実際に購入しているのは個人なので間違いではありませんが、実はその個人の購入者は業者・転売ヤー(転売屋)の場合があります。
つまり、安く出品されている商品を虎視眈々と狙っている人がいるということです。
実際に私も何点か非常に安く出品されている品物をみつけて購入したことがあります。
これはヤフオクのようなネットオークションでも同様で、なぜか競り上がらずに相場よりも安く落札できたことが何度もあります。
ではなぜ相場よりも安く出品してしまったのか、なぜオークションで競り上がらなかったのか不思議ですよね。
そこで次は、個人でメルカリなどのフリマアプリ(またはヤフオクなどネットオークション)に出品するときの落とし穴について考えていきましょう。
出品時の落とし穴
出品対象となる商品をきちんと理解しないままに出品していると、相場以下での販売額になってしまいます。とくに骨董品・美術品の場合によく起こります。
たとえば茶道具などで箱書が読めないけど、見ている人が分かるだろうと考えて、作者が不明な場合、「作者不明」「作者不詳」で出品してしまうことがあります。
ネットオークションやフリマアプリ内での検索対策を考えれば、当然作者名があったほうがほしい人に届きやすくなりますが、出品情報内に作者名の記載がなければ検索結果に出てこないので売れにくくなります。
また本来は銘・作者のサインの部分の画像を出品画像に掲載しなければ購入者としては本当に大丈夫かなと心配になるので買いにくい状況となります。
ネットオークションの場合、品物をきちんと理解した上で出品するということが重要で、もし買いたい人が見たい箇所の写真がなかったり、知りたい情報がなかったりすると入札されず相場よりもかなり安く落札されてしまいます。
フリマアプリの場合は、定額出品なので、出品した瞬間に買える状態になります。
そのため品物に対する理解が不十分なまま出品してしまうと、見ている分かりにくいため購入をさけられてしまいます。また、もっとも危険なのが出品価格を間違えると安く買われてしまうということです。
とくに価格設定のミスは損得に大きく関わってきます。
販売の相場が10万円の品物があったとしましょう。ここでそもそも品物の相場が分からないというときには特に注意が必要です。それだけでなく、作者が分からない、素材が分からない、どこを撮ったらいいか分からない…など様々な不明点を抱えたまま処分したいからという理由で1万円で出品したとすると、金額的にかなり損をしています。
業者や転売ヤーたちは、安く出品されている商品を狙っています。
出品価格が高すぎて売れない
値段が安すぎる場合も損をしてしまいますが、一方で売却希望の値段が相場と比べて高すぎる場合も損をしています。
その品物に関してある程度の知識を持っている人が、購入します。
ブランド品であれば、エルメスやルイヴィトンがどのような評価をされているブランドなのか、どのようなデザインのバッグがあるのか、どれが人気なのか、そしてもちろん相場はどのぐらいなのか…などです。
美術品・骨董品も同じように、柿右衛門はどのような評価の作家なのか、唐津焼はどのような意匠なのか、東山魁夷という作者の人気の作品はどのようなものか、相場はどのくらいなのか…など、ある一定の知識がなければ購入にはいたりません。
もちろん例外的に見た目がよかったなどの理由で購入する場合もありますが、オークションやフリマアプリでのような中古市場の場合はほとんどないと言ってもいいでしょう。
つまり、ある品物には中古市場での相場があるので、購入金額が高かったからといってその金額に引きずられてしまうとずっと売れないままということになります。
とくに日本の美術品の場合は残念なことですが、相場が下がり続けています。そのため、ずっと売れないままにしておくと、結局のところ相場が下落し続けているので、最終的な販売額が下がってしまうことになります。これは買取であってもフリマであってもかわりません。
値下げ交渉
とくにフリマアプリの場合に値下げ交渉が当たり前になっているといってもいいでしょう。私も子供服を売るときにメルカリをよく使いますが、ほとんどの場合値下げ交渉をされます。
普通のユーザーでも値下げが慣習となっているので、購入希望者が業者や転売ヤーだった場合、当然仕入れ値を安くしたいので、値下げ交渉をしてくるでしょう。ただでさえ相場以下で出品されている商品をさらに値下げで安く買われてしまいます。
取引で生じるトラブル
フリマアプリの場合は、個人間取引のため値下げ交渉の他にもトラブルが発生しやすく、やや面倒な場合もあります。
真贋
当然購入者も素人が多く、出品者も素人なので、とくに美術品・骨董品の場合は作品の真贋や状態などの重要なポイントに関する保証がしにくいということが問題となります。
ブランド品であれば、運営側でもある程度の対策はとっています。チケットなど現金に近いもので出品不可のものはすぐ停止になりますし、ヴィトン、エルメスなどは眼を光らせているはずです。
とはいえ、美術品や骨董品の真贋はプラットフォーム側では対応できないのが現実でしょう。
状態
また状態の確認は素人と専門の買取査定の場合では異なります。
眼でよく見たつもりでも道具を使わなければ見落としてしまう欠点もあります。たとえば、ライトで強い光を当てると表面の細かなキズが分かります。
さらにフリマアプリを使用する通常のユーザーの場合は、品物をブラックライトで確認はしないでしょう。ブラックライトで確認すると目視では見落としてしまうカケ、キズ、ヒビなどを発見できます。
もし商品到着後に出品情報と実際の品物の状態がことなっていた場合、トラブルになります。
梱包
その他、梱包も注意すべき点です。
洋服やバッグなどであれば、強い衝撃でも割れるということは基本的にはありませんが、美術品の場合、特に陶磁器の場合には適切な梱包ができていないと破損の危険性があります。
まとめ:買取とフリマアプリはどちらが良いのか?
生前整理、自宅整理、遺品整理などをきっかけで、自分が集めた美術品や父親が好きだった骨董品を売却しようか考えている方は多いでしょう。そこで業者に買取をお願いするか、自分でプリマアプリを使うか迷うかもしれません。
そのような場合の「損せず、適正価格で売却できるおすすめの方法」は、「買取業者に依頼すること」でした。
骨董品の場合は、適切な画像の撮影、出品情報の作成などで値段が大きく変わりますし、個人間取引の際のリスクが他のジャンル以上にあります。
買取業者に一度査定だけしてもらってから考えるのも良いでしょう。
特に「売りたい品物の数が多い」、「骨董品以外にもみてほしい物がある」、「こんなものも値段がつくかしりたい」など整理の相談がしたい方には、出張査定がおすすめです。
あなたの抱えている整理の悩みなどを買取業者に一度問合せてみましょう。
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