おすすめ買取業者

遺品整理・生前整理で象牙を見つけたときの注意点:買取は可能?登録の基準は?

  • 床の間に飾っていた大きな象牙を整理したい。
  • 祖母の遺品にあった象牙のアクセサリーを売りたい。
  • 遺品で大きな牙を見つけたが象牙かどうか分からない。
  • 象牙の売却に登録票が必要と言われたけど、どうすれば良いか分からない。

象牙の売却や処分にかんして、こんな悩みや疑問をお持ちでしょうか。

もしお悩みであっても、この記事で徹底解説する象牙の判別方法、売却・処分の方法を理解すれば、誰でもご自身で購入した象牙や遺品で見つけた象牙の悩みを解決できます。

わたしは象牙に関する悩みについてたくさんのお問い合わせを頂き、実際に皆様にアドバイスして解決してきました。

この記事では、特に注意点の多い一本物の象牙の取扱方法をはじめとして、象牙彫刻、根付、アクセサリー、印材など、現在の象牙製品の相場について解説します。

記事を読み終えると、象牙が今どのような状況にあるのかが分かり、今後象牙の売却や処分で悩むことは一切なくなるでしょう。

細かいことは置いておいて、とにかく今の買取金額を知りたいという場合はこちら無料画像査定のフォームから画像を送付してください。

またおすすめの業者が知りたいという場合はこちら「おすすめ買取業者リスト」を参照してください。

目次

象牙を売却するときの注意点

もっとも注意が必要な物は「一本物の象牙」です。

一本物とは牙の形をしている象牙です。

この一本物の象牙の売買や譲渡には「象牙の登録票」が必要となるので、生前整理や遺品整理で象牙の一本物をみつけた場合は、まず登録票があるかどうかを確認しましょう。

とはいえ

昔に買ったものだから登録票なんかありません。

遺品なので登録してあるかどうか分かりません。

こんな方が多いと思います。

購入時期が古ければ登録票がないのも当然です。そこで、売買や譲渡を希望する場合は、登録票の取得を検討しましょう。

登録票の取得にかんしては、「一般社団法人 自然環境研究センター登録にかんする案内)」の定める手続きにそって進めます。

登録票取得の全体的な流れ

STEP
まずは電話で問い合わせましょう。

問い合わせ電話番号: 03-6659-6018

(土日祝日を除く平日10:00〜17:00 昼12:30~13:30) 

電話は面倒という方もいるかもしれませんが、現状は電話での問合せしかありません。

あらかじめ自然環境研究センターのサイトを確認しておくと良いでしょう。

STEP
申請書類を作成

電話での相談後、サイトからPDFをダウンロードし、申請書類を作成して提出します。

STEP
書類の確認

センターで書類の確認をして、修正や追加の写真などがあれば対応します。

STEP
登録手数料の支払い

一点5,000円の登録手数料を指定の口座に振込みます。

STEP
登録票の交付

振込後、登録票が交付され、郵送で送られてきますのでそれを受け取れば売買・譲渡が可能となります。

登録時の注意点とポイント

手続き自体はそれほど難しくないのですが、登録に際して特に注意が必要な点があります。

登録の対象の象牙は、規制適用日前に合法的に取得したことを客観的に証明できる本物の一本物の象牙のみです。

登録対象のポイント

すこし回りくどいので、さらに噛み砕いていきましょう。

登録対象のポイント

  • 本象牙
  • 形状
  • 合法的取得

対象としているものが「本物の象牙」であるかどうかを確認する

象牙のように見えても、実は樹脂やプラスチック等でつくられた象牙風の製品がかなり存在します。この場合は象牙ではないので、当然ですが登録の対象ではありません。

自然環境研究センターでは対象としているものが、本物の象牙かどうかの判断はしていません。申請者が判断できれば問題ありませんが、難しければ象牙専門店、古美術店、その他象牙を取り扱っている業者に、象牙であるかどうかを確認してもらう必要があります。

万が一、象牙風の製品を登録してしまうと不正登録とみなされ違法行為となります。

「とりあえず見てもらおう」と思って、不用意に業者の店舗等に持ち込まないようにしましょう。

未登録の状態で一本物の象牙を移動することも法に触れる可能性があります。まずは業者に写真で判定してもらうか、実際に自宅に来てもらうかして判断してもらいましょう。

自分で本象牙かどうかを見分ける方法はこちらの「象牙の買取・査定:象牙の見分け方4ポイントと相場」を参照してください。

形状は登録対象かどうか

登録対象となっている象牙は、「全形を保持している象牙」です。自然環境研究センターの説明は形状の定義を言語化してくれているのですが、やや分かりにくいかもしれません。

自然環境研究センターに電話で問い合せするのが一番はやいですが、「尖っている」、あるいは「牙を連想させるような形」は登録対象の可能性が高いです。もっと分かりやすく言えば、「先端が尖っていてアーチ状」であれば登録対象の可能性があります。

画像のような象牙は当然登録対象です。彫刻の施されている象牙も牙を連想させる形であれば登録が必要です。

③のような一見象の置物のようにも見えますが、牙の形を連想されるため、こちらも登録対象になります。

布袋の置物、宝船、香炉、天球(多層球)、根付、アクセサリー…などの加工製品で、先端がなくアーチ状でもなければ現状では登録不要です。

こちらのご相談窓口や無料画像査定でも象牙に関する質問・相談を受け付けておりますので気軽にお問い合わせください。自然環境研究センターの電話が繋がらない等にご活用ください。

規制適用前の輸入であることを証明する書類(通関書類、購入時の領収証等)

皆様が所有している一本物の象牙のほとんどがアフリカゾウの牙です。

アジアゾウは日本がワシントン条約の締結国となった昭和55年(1980年)11月4日が規制の基準となりますが、基本的にはアフリカゾウの国際商取引が禁止となった平成2年(1990年)1月18日を規制の基準時期と考えれば大丈夫です。

つまり、平成2年(1990年)1月18日以前の通関書類等の公的機関発行の書類もしくは購入時の領収書があれば客観的な書類となり、合法的な取得を証明できます。

ただし、わたしの経験上ほとんど場合、この種の書類をお持ちの方はいません。

そこで合法的な取得であることを客観的に証明するために、次のような書類を準備する必要があります。

  • 取得経緯の自己申告書
  • 第三者の証言
  • 第三者の証言を裏付ける補強資料

取得経緯の自己申告書では、誰がいつどのように取得したのかなどを書きます。

例えば佐藤さんという方が持っていた象牙の場合

1 タイトル

佐藤家所有の象牙一本について

2 取得した時期

昭和55年
ここで平成2年1月18日よりも後の取得ですと登録はできません。

3 誰からどのように取得したのか

父が象牙店から購入し、父の死後に私が相続し取得しました。

4 その他の状況

父が購入したときの領収書は紛失しました。通関書類も発見できませんでした。相続に際しては、親族での協議の結果、私が譲り受けることになりました。

上記はあくまで一例なので、正確な内容に関しては自然環境研究センターの担当者と相談してください。

第三者の証言は、たとえば友人や知人等に書いてもらいます。フォーマットは「取得経緯の自己申告書」とほぼ同じです。

上記の佐藤家の例とすると、内容は「佐藤氏とどのような関係か、何年に見たか、具体的に見たときの状況」などを書くことになります。

基本的な内容としては以下のようになります。

わたくし田中一郎は佐藤氏と小学校の同級生でそれ以来の友人関係です。
佐藤家所有の象牙を見たのは昭和55年〜昭和60年の小学生の頃です。佐藤氏の家に遊びに言ったときに、床の間に飾ってあった立派な象牙を佐藤氏の父に見せてもらいました。

こちらも上記はあくまで内容の一例なので、自然環境研究センターの担当者と相談しながら書くのが良いでしょう。

第三者の証言を裏付ける補強資料が、象牙の登録票を取得する上で、近年の非常に大きな問題点となります。第三者の証言は虚偽があれば、当然法に触れるわけですが、とはいえその証言が虚偽かどうかは判断が非常に難しいところがあります。結局のところ、その証言にも客観性が乏しいのです。そこでより客観性の高い年代測定の結果が必要になってきました。

放射性炭素年代測定の結果が必要ですが、料金の相場としては、概ね「簡易測定80,000円+税」、「高精度測定150,000円+税」となりますが、納期等により変動する可能性があります。詳細はそれぞれの測定機関に問い合わせて確認すると良いでしょう。またサンプルの提出方法も測定機関の指示にそって採取・提出してください。

株式会社パレオ・ラボ

株式会社加速器分析研究所

さて、ここで大きな問題が出てきました。単純な登録費用は5,000円なのですが、通関書類や購入時の領収書がなければ年代測定が必要です。その費用に8万円はかかります。

現在のところ国際的に象牙取引の規制が厳しく、基本的には日本国内での流通に限られています。また規制の厳しさから象牙の取扱をする業者も減ってきているのが現状です。

仮に費用を計算してみると

登録料5,000円
年代測定88,000円(税込)

合計で93,000円かかることになります。

買取価格が10万円ほどあれば、問題ありませんが、買取価格が仮に5万円だった場合は、43,000円の赤字となります。

それゆえ、象牙の登録票の発行手続きの前に、必ず買取業者に問い合わせ、買取価格の目安を確認した上で登録票の取得を検討してください。

もちろん、移動することが法に触れるので、結局のところ合法的な処分の費用と考えれば登録票の取得は赤字かどうかにかかわらず必須になります。これはテレビやエアコンなどの家電を処分するときに、費用がかかるのと同じでしょう。

かつての最盛期のときの象牙の相場をご存知の方からすれば納得のいかないような金額となってしまうというのは、本当に残念なことですが、象牙取扱の現状をご理解いただければと思います。

まとめ

この記事では、生前整理や遺品整理で象牙を見つけたときの注意点を解説してきました。

特に注意すべきは一本物の象牙です。加工品に関しては現状は登録は不要ですが、先端がある、アーチ状であるなど置物でも一部注意が必要な品物もあります。

一本物でチェックすべき点は、まず「登録票の有無」です。

もし無い場合は、本象牙かどうか、形状はどうか、合法的な取得時期かどうかの3点を確認します。

象牙か判断できなければ専門店や買取店に、象牙かどうか、買取金額はいくらになるか、画像で確認します。この場合、登録がない状況での移動はやめましょう。違法となる可能性が極めて高いです。

とくに取得時期に関しては客観的な証拠が求められるので指定の書類を作成・取得します。

登録取得後は完全に合法なので安心して売却や譲渡など可能となります。

おすすめの買取業者

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【経歴】
大学で歴史や哲学を専攻
美術品・骨董品・古美術の業界で20年

【実務】
・一般顧客からの買取(主に出張買取や店舗での買取)
・美術品時価評価書の作成
・業者オークションでの仕入
・ギャラリーでの販売
・小規模の買取店などに美術品の鑑定方法や査定方法の指導
・買取業者・整理業者に対するLINEを使ったリアルタイム査定

コメント

コメントする

目次