おすすめ買取業者

美術品の相場を知る3つの方法:買取業者の査定、オークション・データベース、書籍

  • 遺品の骨董品・美術品を売却する前に値段を調べたい。
  • 母の茶道具を売りたいが、とりあえず相場だけ知りたい。
  • むかし購入した絵画の現在の相場を知りたい。

遺品や自分の持物を整理し、売却するかどうかを決めるときに、いくらなのか?相場はどれくらいなのか?を知りたいと思う人は多いです。

実際に売るかどうかを決めるにも、いくらなのかが分からないとその決断ができないからです。

物を売りたいと思っている人が多い現代。とくに骨董品・美術品の相場をどうやって調べれば良いのか分からない人が多いので、売却前に「手軽に相場を知りたい」というニーズはかなり大きいです。

そこでこの記事では、特に「骨董品や美術品の相場をどのように知ることができるのか」という疑問に答えます。プロに聞くだけでなく、自分で調べることもできるように、プロも使用している検索ツールを紹介します。ツールを上手く使いこなせば、プロ並みに相場を把握することも可能です。

この記事を読んで相場を知ることで、買取業者に売るときも損をしなくなりますし、自分でフリマで売るときも安すぎない値段での売却が可能です。

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目次

無料の画像査定を利用する

メール・LINEで査定依頼

もっとも手軽に最新の相場を知る方法は、買取業者や古美術商に問い合わせるという方法です。

ほとんどの業者が、メールやLINEでの画像査定を受け付けているので、まずは画像を送付し、金額を比べてみると良いでしょう。

一社だけではなく、複数の業者に査定をしてもらうことである程度の相場が分かります。査定依頼をした品物にもよりますが、基本的には各社似たような金額になるはずです。なぜ似たような相場になるかというと、相場があるからです。

金額にばらつきがでた場合や金額の根拠が気になる場合は、査定額の理由も聞いてみましょう。

査定を依頼した品物によっては現物をみてからでないと金額を回答してくれない場合もあります。画像には無い瑕、シミ、その他破損などがあった場合は、金額が変わるので、業者としては慎重に回答する場合があります。

そのときは、無料の出張査定(訪問査定)を依頼し、見積書を出してもらいましょう。

アルト

「業者に聞く前に簡単に知りたいな」、「家に人が来るのは嫌だな…」という方は、こちらのフォームから画像を送付いただければ、私が画像から市場取引価格に基づいた金額を回答いたします。

おすすめ買取業者

全国的に手軽に、安心して利用できる業者で、対象ジャンル(取扱品目)が広い業者という基準でピックアップし、簡単に各業者の特徴をまとめました。

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特徴対応エリア総合評価

バイセル
上場企業なので安心して利用できる
出張買取が得意
豊富な取扱品目
女性査定員が指名できる
全国対応

福ちゃん
レディースプランで女性も安心して利用できる
遺品買取が得意
総合買取だが骨董品等にも力を入れている
全国対応

ザ・ゴールド
全国に直営店があるので利用しやすい
買取商材の幅が広い
一点一点しっかり査定
全国対応

日晃堂
各分野の専門査定員がいる
買取ジャンルの幅が広い
出張買取が得意
全国対応

うるう
自社で業者向け着物市場や骨董品市場を運営
豊富な流通ルートがある
関西地域の方におすすめ
関西中心

緑和堂
人気作家の作品に自信あり
最新の買取相場に基づく価格
確かな鑑定眼を持つ鑑定士
全国対応

八光堂
上場企業のグループ
美術品鑑定の教育・取扱ノウハウ
経験豊富な鑑定士が丁寧に査定
全国対応

古美術永澤
買取専門の美術商
代表がコレクター
文化活動に力を入れている
全国対応
各製品の比較

ネットで調査するためのツール

インターネットで骨董品・美術品の相場を調べることが可能です。とくにヤフオクのようなネットオークションの相場は、業者の取引価格とかなり近いため、自分の持っている品物の相場を知るにはかなり役立ちます。

ではどうやってヤフオクなどの落札結果、売却履歴を調べるのでしょうか? ここでは初心者でも使いやすいツールからプロも使うオークションデータベースまで、フリマアプリ、アートオークションの落札履歴…などを調べる方法を紹介します。

ネットで売却履歴を調べるツール5選

ヤフオクの落札履歴

ヤフオクの落札履歴は、買取業者や古美術商のようなプロでも使用しています。

おすすめのデータベースはオークファン

オークファンは中古品相場検索の定番ツールです。一般会員は登録無料で、プレミアム会員もクレカ決済で初月無料です。

プレミアム会員は月額998円ですが、クレカ決済で初月無償になります過去10年間の落札履歴を検索でき、相場を調べるだけなら十分だからです。広告表示もあまり気になりませんし、検索結果も見やすいデザインです。アプリ版はサービス終了となりましたが、ブラウザからのアクセスでも十分な使い勝手のため、アプリが無いことの問題は感じません。

ヤフオク公式は、検索期間が180日で、サイト版のみですが、広告表示があるのでやや使いにくい印象です。アプリもあり、そちらは広告表示がなく、非常に使い易いです。ただし、相場を調べるという点では180日間の履歴しか確認できないのは難点になります。

オークフリーやオークション価格相場研究所も完全無料で相場を調べることができる点は良いですが、全体的に使いにくいと感じます。

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ヤフオク公式

オークファン

オークフリー

オークション価格相場研究所
使いやすさ
アプリの有無
料金無料プラン次第無料無料
検索期間180日間最大10年1年間2018年7月から現在
広告表示プラン次第
ヤフオク公式オークファン
おすすめ
オークフリーオークション価格相場研究所
各データベースの比較

オークファンの各プランの表です。ここでは「相場検索」という機能のみに焦点をあてて比較してみました。オークファンProという月額11,000円のプランもありますが、相場検索のみを利用する場合には不要と考えここには入れていません。ログインしないゲスト会員の場合は、落札相場検索が過去3ヵ月となります。

表にした「落札相場検索」、「期間おまとめ検索」、「出品者検索」の3つの機能は、実際にわたしも使っていて相場検索には欠かせません。自分で調べたい人は、初月無料のプレミアム会員に登録し、1ヶ月使ってみるのをおすすめします

とくに骨董品・美術品の場合は過去6ヶ月の履歴では調べにくいので、10年間の履歴を検索可能なプランが良いでしょう。また調べたい品物が多い方の場合は、期間を指定した検索回数が十分にあるプレミアム会員がおすすめです。月にたった998円で損をしない売却ができると思えば安い投資です。

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一般会員
無料
おすすめ
プレミアム会員
998円(税込)
落札相場検索6か月間10年間
期間おまとめ検索月3回まで月1000回まで
出品者検索
制限あり

制限なし
\登録無料/
一般会員に登録
\初月無料キャンペーン中/
プレミアム会員に登録
オークファン料金表

フリマアプリの売却履歴

ここではフリマとしての機能というよりは、売却履歴の検索機能に絞って評価をします。

アプリ自体の使用感も含めて、全体的におすすめなのはメルカリです。ユーザー数も多く、出品点数も多いです。全体のなかでは割合は低いですが、美術品の出品もあるので金額の参考にはなります。

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商品特徴利用料評価

メルカリ
ユーザー数・出品数が多い。
自分の売却したい商品が見つかりやすい。
アプリ自体も使いやすい。
検索機能は他アプリと大きな差はない。
無料

PayPayフリマ
一部ヤフオクと連動している商品もある。
そのため同時にヤフオクの出品も検索できる。
出品数がやや少なめな印象。
ヤフオクの履歴をみたほうが参考になる。
無料

楽天ラクマ
楽天と連動しているので、楽天に出店しているアカウントもある。
ブランド品などは良いが、美術品・骨董品のジャンルとなるとやや弱い。
検索機能自体は、他のアプリとほぼ同じ機能と使用感。
無料
フリマアプリの比較

国内アートオークションの落札履歴

おすすめは毎日オークションのアーカイヴですが、利用料がかかるため一般の方が使うのにはややハードルが高いでしょう。また、基本的には真贋がクリアされた作品が出品されているので、自分の持っているものの価値を調べるのにも慣れないと難しいかもしれません。

こうしたオークションの落札履歴等を踏まえて総合的に金額を出してくれる買取業者に査定依頼をしたほうが手軽であることは確かです。

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商品特徴利用料評価

毎日オークション
国内最大級のアートオークション。
取扱ジャンルも広く、価格帯も数万円の作品も。
履歴の検索は有用だが、利用料が高い。
データベースのみの利用の場合は割高。
年間15,000円
(WEB会員)


SBIアートオークション
現代アートに特化したオークション。
売却希望の対象作品の履歴が少ない。
利用料は無料。
全オークションの一括検索不可。
無料
代表的オークションの比較

海外アートオークションの落札履歴(公式サイト)

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商品特徴利用料評価

Christie’s
世界の代表的オークションのひとつ。
サイトで最近のオークション履歴が分かる。
言語面でややハードルが高い。
無料

Sotheby’s
こちらも同様に世界的オークション。
無料で最近の落札結果が分かる。
英語等の外国語での閲覧が基本。
無料
代表的オークションの比較

海外アートオークション データベース

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商品特徴利用料評価

Artprice
海外の代表的なオークションの落札履歴を検索可能。
全世界の履歴を検索できるという点では優れている。
利用料は高めの設定。
外国語での閲覧が基本でややハードルが高い。
$34~

Artnet
海外オークションの履歴を検索可能。
プランにより検索回数に制限がある。
利用料は高めの設定。
外国語での閲覧は必須。
一般の方の利用には不向き。
$32.50~

MutualArt
3つのデータベースのなかでは料金は低い。
美術品の評価書の作成の依頼も可能。
アプリ版もある。
$24~
海外アートオークション データベースの比較

書籍で調査するのは困難

書籍でも作品の値段自体を調べることは一部可能ですが、最新の相場ではないことや検索性の低さから、調査はかなり難しいでしょう。

  • 歴史的にみたときの当時はあの値段だったという記述
  • 『美術年鑑』 のように市場での取引価格とは乖離した値段
  • 市場取引価格ではなく、小売り販売価格

書籍に記されている多くが上記のような金額のため、最新の相場は分かりません。

参考までに美術品の値段に触れている書籍を紹介します。

美術品の値段に関する書籍

瀬木慎一『名画の値段:もう一つの日本美術史』
東京美術倶楽部編『美術商の百年 : 東京美術倶楽部百年史』(東京美術倶楽部 2006
東美研究所編『東京美術市場史』 (東京美術倶楽部 1979
川崎正継  日本画の「値段」―京都画壇の見方、買い方 2010
髙橋芳郎 「値段」で読み解く 魅惑のフランス近代絵画

まとめ

遺品整理や生前整理をきっかけに骨董品・美術品を売却しようと思ったとき、まず疑問に浮かぶのがどれくらいの価値があるのか?ということです。

古い掛軸、茶碗、花瓶などがどれくらいで売れるのか分からないので、処分か売却か選択できないという人は多いです。
たとえば登録証の無い刀剣類があった場合、登録証を取得するのに見合う品物なのかどうかの判断は普通つきません。

そのような場合に、品物の相場を知る方法で、一番手軽なのは、複数業者に査定を依頼することでした。

業者に査定依頼する以外にも、自分でオークションの落札履歴を調べる方法もあります。この場合は無料で利用可能なデータベースから有料のものまで幅広くあります。自分の目的にあったデータベースを選んで調べると良いでしょう。

業者に依頼すると営業されるかも?と心配な方は、まず私が査定いたしますので、こちらの無料画像査定フォームから、お品物の画像を送付してください。

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この記事を書いた人

【経歴】
大学で歴史や哲学を専攻
美術品・骨董品・古美術の業界で20年

【実務】
・一般顧客からの買取(主に出張買取や店舗での買取)
・美術品時価評価書の作成
・業者オークションでの仕入
・ギャラリーでの販売
・小規模の買取店などに美術品の鑑定方法や査定方法の指導
・買取業者・整理業者に対するLINEを使ったリアルタイム査定

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